キャッシュフロー計算書(C/F)について学ぼう
株式投資初心者向け記事
これから株を始めたい、もしくは最近始めたよって方へ向けた株式投資初心者講座
第八弾は財務三表の一つ「キャッシュフロー計算書」について学んでいきます。
※前回のコラムがまだの方は第七弾「損益計算書(P/L)について学ぼう」もご覧ください。
キャッシュフロー計算書とは?
キャッシュフロー計算書とは、会社のキャッシュ(資金)の流れを表したものになります。
損益計算書では、会社がどれだけ稼げている(利益をだしている)のかが分かりました。キャッシュフロー計算書はその稼いだ資金を現在の事業にどれだけ活用できているのか、または将来の事業発展のために投資できていいるのかなども読み解くことができます。
記載するキャッシュフローは大きく4つに分けられており、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、フリーキャッシュフローからなり、それぞれの増減を見ることになります。
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローでは、本業である事業でどれだけのキャッシュを生み出しているのかが分かります。ここのプラスが大きいほど、本業で販売する商品やサービスが稼げていることを意味します。逆にマイナスの場合は、稼げない商品を売っている、もしくは現金の回収がうまくできていないことが考えられます。
プラスの場合・・・本業の営業活動での収入が多く、キャッシュに余裕がある状態
マイナスの場合・・・本業の営業活動に問題がある状態。継続する場合は資金ショートの可能性も
投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローは、会社の投資活動におけるキャッシュの流れを表しています。
投資(設備投資など)を積極的に行っている会社はこの項目がマイナスになることがありますが、会社の今後の成長が期待できいい意味として捉えられることが多いです。また所有する資産などを売却するとプラスになります。
プラスの場合・・・固定資産や投資有価証券の売却などによりキャッシュに余裕がある状態。設備投資をあまりおこなっていない状態
マイナスの場合・・・新規設備購入など投資活動をおこなっている場合はマイナスとなるケースが多い
財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローは、資金調達や返済など財務活動によるキャッシュの動きが分かります。
借入金を返済するとマイナスに、資金調達をするとプラスになります。財務キャッシュフローが最終的にプラスの場合は、借入や投資家からの出資額が返済額を上回っている状態となります。
プラスの場合・・・借入金によるキャッシュの調達が返済を上回っている状態
マイナスの場合・・・借入れよりも返済が上回っていることを示し、健全な財務状態と推測
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、会社が自由に使えるお金のことで、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計額で表すことができます。
一般的にはフリーキャッシュフローが多いと、経営状態が良いとされます。
プラスの場合・・・自由に使えるお金が多く、経営状態が良い
マイナスの場合・・・資金が不足しており維持するための資金調達が必要な状態
まとめ
株式投資初心者講座、第八弾は財務三票「キャラクター計算書(C/F)」について学んでいきました。
キャッシュフロー計算書は、
・キャッシュ(資金)の流れを表したもの
・営業キャッシュフローがマイナスだと注視する必要がある
それではまた次回でお会いしましょう!