ROE(株主資本利益率)について学ぼう

2024.02.12

株式投資初心者向け記事

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これから株を始めたい、もしくは最近始めたよって方へ向けた株式投資初心者講座

第三弾は基礎のキ「ROE(株主資本利益率)」について学んでいきます。


※前回のコラムがまだの方は第二弾「PBR(株価純資産倍率)について学ぼう」もご覧ください。


ROEとは?


ROEとは、企業の株主資本利益率を示す指標で、どれだけ利益を効率よく得られているかを測ることができます。つまりROEが高いほどその企業は効率の良い経営をしていることになります。

計算方式は「ROE=純利益÷自己資本(純資産)」で計算することができます。




ROEの基準・目安


ROEは、資本をいかに効率的に運用し、利益を生み出しているかを測ることから、投資家としても人気の指標でもあります。


投資判断として目安となる数値はいくらでしょうか。

一般的にはROE8%~10%を超えると優良企業だと言われています。

(ただし業種により平均値が多少異なることもあり一概には言えない部分がある)



ROEの注意点


ROEを見ての投資判断を行う際には以下の点に気を付けなければなりません。

①業種や企業の特性の理解

ROEは企業や業種によって異なる理想的な水準があります。たとえば、資産を多く必要とする業種ではROEが低めになる傾向があります。業種や企業の特性を理解し、その背景にある要因を考慮することが重要です。

②長期的な視点

ROEは一時的な要因によって変動することがあります。一部の期間だけで判断せず、長期的な傾向を見て、成長や効率性を見ていきましょう。

③負債比率のバランス

ROEは細分化すると純利益率、資産回転率、負債比率などの要素によって決まります。個別に分析し、ROEがどの要素によって影響されているかを理解することが重要です。

例えば、ROEが高くても負債比率が高い場合は財務リスクの危険が考えられてきますので注意が必要です。

④業績の安定性と成長性のバランス

ROEが高い企業は、収益性が高い反面、成長性が低い場合があります。一方で、成長性が高い企業は、ROEが低い場合があります。投資判断を行う際には、業績の安定性と成長性のバランスを考慮する必要があります。


企業単体での判断が難しい場合は、同業他社とも比較し、業界全体の理解を深めてから投資判断を行っていくのも大事になります。



まとめ


株式投資初心者講座、第三弾は基礎のキ「ROE(株主資本利益率)」について学んでいきました。

ROEは、

・企業がいかに効率よく稼いでいるかを示す指標

ROE=純利益÷自己資本(純資産)」で計算することができる

・ROEの目安は8~10%(ただし業種により多少異なる)

・財務リスクなど注意点もあるため、様々な要素や期間、情報で総合的に分析が必要



次回は第四弾、基礎のキ「ROA(総資産利益率)」について学んでいきます。