PBR(株価純資産倍率)について学ぼう

2024.02.10

株式投資初心者向け記事

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これから株を始めたい、もしくは最近始めたよって方へ向けた株式投資初心者講座

第二弾は基礎のキ「PBR(株価純資産倍率)」について学んでいきます。


※前回のコラムがまだの方は第一弾「PER(株価収益率)について学ぼう」もご覧ください。


PBRとは?


PBRとは、株価が「1株当たりの純資産」の何倍であるかを示す指標であり、第一回のPER同様株の割安度を判断するためによく使われる。

計算方式は「株価÷1株当たりの純資産」で計算することができます。


純資産とは、会社の資産から負債を差し引いた純額に相当します。

一般的には純資産の割合が大きいほど、その会社の財務状態が良いとされています。



PBRの計算例


例えばA社の株価が2,000円、A社の1株当たりの純資産が2,000万円、発行済み株式1万株の場合、PBRは株価2,000円÷1株当たりの純資産(2,000万円÷1万株)=1倍となります。

対し、B社の株価2,000円、1株当たりの純資産が2,500万円、発行済み株式1万株の場合、PBRは株価2,000円÷1株あたりの純資産(2,500万円÷1万株)で0.8倍です。

この両社のケースで言えば、株価は同じであっても純資産の観点から0.8倍のB社の方が割安と判断できます。


また、1株当たりの純資産計算(1株当たりの純資産÷発行済み株式数)は「BPS(Book-value Per Share)」といいます。



PBRは1倍が基準となる


一般的にPBRは1倍が適正価格と見なされ、1倍よりも高いと割高、1倍よりも低いと割安と考えられています。

ただしPBRもPERと同様に業種により平均PBRが異なってくるので、必ず同業種の平均PBRをチェックの上判断していきましょう。

以下サイトなどを参考に最新の状況をチェックできます。

参照:その他統計資料 – 日本取引所グループ


PBR1倍を下回る銘柄の注意点


PBRが1倍よりも小さければ、1株当たりの純資産は株価よりも高く、株価は割安です。ですが、その判断だけで買うのには注意が必要です。

赤字続きの会社には注意

赤字続きの会社は、将来的に純資産が減ってしまう可能性があり、今はPBRが低くても、のちにPBRが高くなり、株価がさらに低くなってしまう恐れがあります。

成長株投資には不向き

テック系の会社やバイオなど小型の成長企業は純資産の額も小さいため、その分変動も大きくなります。PBRは、売上高の成長性といった要素は加味されないので、このような成長株投資には不向きな指標になります。

PERと同様、他の指標など複合的に判断し、投資を行いましょう。


まとめ


株式投資初心者講座、第二弾は基礎のキ「PBR(株価純資産倍率)」について学んでいきました。

PBRは、

・PERと同様に割高か割安かを判断する指標

「株価÷1株当たりの純資産」で計算することができる

・PBRは1倍が基準

・PBR1倍割れの銘柄でも赤字続きの会社には注意



次回は第三弾、基礎のキ「ROE(株主資本利益率)」について学んでいきます。